ジルコニア Zirconia
フルジルコニア(オールセラミッククラウン)について
CAD/CAMを使用し、患者様の口腔内で違和感なくフィットするように製作させていただいております。そのためご依頼いただいてからスピーディに製作を進めさせていただくことが可能です。
また製作物について、CGデータを使用して打ち合わせをすることが可能となっており、事前に細かいところまで確認いただくことが可能となります。
オールセラミックと呼ばれる「ジルコニア」を歯科材料として使用した製品は、現在最も天然歯に近い色を出せる素材となります。
メタルボンドのように金属を使っておりませんので、金属アレルギーの心配もありません。ジルコニアは強度が高く、耐久性があります。
これまで、セラミックの耐久性が乏しい面もあったのですが、セラミックの持つ透明性がある美しさと、ジルコニアが持つ硬さを融合させ、高品質な素材の提供をできるようになりました。
お使いの補綴物において、劣化・変色でお悩みの際には、お気軽にお問い合わせください。
ジルコニアが選ばれる、その理由
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強度
ジルコニアは優れた曲げ強度によって大きな力を拡散させる作用を持っているので、そう簡単に割れたり欠けたりしません。
鉄などの金属よりも硬く、世界で一番硬い鉱物である天然ダイヤモンドに次ぐ硬度があります。
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精度
ジルコニアを加工できる歯科医療用のCAD/CAMが開発され、日本でも認可されたため、国内においてもジルコニアの治療を行えるようになりました。
当技工所でも安定した品質で精度の高い補綴物を効率よく製作できます。
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審美性
ジルコニアは素材そのものの光の透過性に優れているので、天然歯との違いがわかりません。
年月が経っても変色せず、天然歯に合わせた色調の再現が可能です。
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生体親和性
人工関節に使われている臨床実績を持つジルコニアは人体によくなじみ、無害な成分であるため、生体親和性に優れています。また、非常に軽いので、違和感がありません。
ジルコニアの強度の秘密
ジルコニアはセラミックスでありながら、金属のように結晶構造が変態をする希有な素材です。
熱変動により単斜晶→正方晶→立方晶と変態をしますが、常温域ではほぼ正方晶です。ジルコニアの強度を高めるために一部完全でない安定化をさせる部分安定化ジルコニアでは部分的に正方晶と立法晶が存在するようにしてあります。
イットリア等の希土類元素の酸化物をジルコニアに固溶させると、内部に酸素空孔という格子欠陥ができます。格子欠損が増加する延長上に関連した安定相が存在するので、昇降温度の変化にもジルコニアを安定させられるのです。ジルコニアの強度の秘密は応力誘起相変態強化機構にあります。強い圧力がかかった部分が瞬時に正方晶から単斜晶に変態するのです。
単斜晶は正方晶より体積が大きいため、強い圧力によるクラックなどの進展を押しつぶすように止めてしまうため、これを進展させるにはより大きな圧力が必要となるわけで、結果強化が達成されていると言えるわけです。
この変態による結晶構造の膨張はもちろん目では見えませんが、電子顕微鏡では、はっきりと膨らんでいることが確認できます。
症例紹介
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ジルコニアフレーム(レイヤリング)
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